■総評/2015年5月
アンケート母数が少ないため、客観的な評価とはなりづらいのですが、いただいた1件のコメントが概ね雄弁に語ってくれていると考えます。
具体的な方法論としては弱いようですから、具体的な方策を切実に要求される方は、むしろ下記のマニュアルの方がご期待に沿えるものだと考えます。
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僕が一番心配するのは、故木下竹次先生が「学習原論」で記されているように、「現在を将来のために消費すると思うのは大きな誤りである」という命題があまりにも無視されているということです。
単純なモデルで悪いのですが、子どもを育てることは、超過保護から全くの無関心までの座標の中で、子どもの時期によって、あるいは子どもの今によって、親のポジションをどこに置くかを考えていくこと及びその判断ではないかと考えています。
小学生のころに、「勉強するもしないも子どもの自由です」と放任というポジションを取れば、ほとんどの子どもは全く勉強しないでしょう。
「勉強するもしないも子どもの自由です」ではあっても、何かポンと素材を与えてやる働きかけが加わると、一人ぐらいはそれに興味を持って読む子が出てきたりします。
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